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第六章・7

「ヴェルフェル様、お夕飯の準備ができましたニャ」 「ご苦労」  さあ、まずは食え。  比呂士は、輪をキッチンへといざなった。 「今夜は冷えるので、おでんにしましたニャ」 「ネコさん、こんな短時間に、よくおでんができますね」  輪の疑問に、ネコは胸を張った。 「我々も、立派な魔族。多少の魔法はお手の物だニャ!」  輪は、肩身が狭くなってしまった。  大悪魔の比呂士先生は、強大な魔力を持っている。  その使い魔のネコさんたちも、有能だ。 (僕だけ、何にもできない……)  

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