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第七章・3
「でも、先輩たちもうすぐ卒業だから。それまで我慢すれば、終わるから」
「泣き寝入りするの?」
「仕方がないよ。相手は4人なんだもん。かないっこないよ」
廊下で、他クラスの増田のいじめ相談を受ける輪を、くだんの3年生たちが見止めた。
「増田の奴、やたら可愛い子と一緒じゃねえか」
「俺、知ってる。西丘、っていう、すげえ良い子チャンらしいぜ」
輪はいじめを無くすために、尽力している。
そしてついに、彼のクラスからいじめが無くなったらしい。
そんな風に、4人は情報を共有した。
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