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第七章・11

「じゃあ、舐めて」  二人同時に、輪の前へペニスを突き出してきた。 「今から可愛がってやるんだから、綺麗にしなよ」 「……はい」  フェラチオなら、比呂士のものを毎晩のようにやっている。 (いいんだ。どうせ僕はもう、悪魔によって汚された存在なんだから)  手づかみ、交互に舌を絡めた。  逃げられないよう裸に剥かれた輪は、膝立ちで二人の肉茎を愛撫した。 「……何だよ、こいつ。やたら巧いじゃねえか」 「あ~、勃ってきた~」  残りの二人はローションを使って、輪の後ろを解している。 「きれいなピンク色だねぇ」 「指、挿れるよ~」  冷たく寒い機器室は、次第に熱を帯びて行った。

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