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第七章・25

 で、デート!?  輪は、目を丸くした。 「振り返ってみれば、私とお前は愛し合っているはずなのに、そういった恋人同士の触れ合いが極端に少ない」 「愛し合ってなんか、いません!」 「だからそれらしく、外でデートでもしてみよう。映画を観て、ディナーを摂って。そうだ、何か欲しいものがあれば、買ってやる」 「全然聞いてない……」  明日の放課後、中央公園の噴水の前で待ち合わせ。 「いい機会だニャ」 「好きなもの、たくさん買ってもらうニャ!」  おかしいな。  この展開、昨日もやったような気がする……。 「でも比呂士先生、僕は増田くんの問題をまず片付けなくっちゃならないんです」 「増田? 誰だ、それは」 「7組の生徒で。3年生に、いじめを受けて……、あれっ?」  増田くんに、いじめ相談なんか受けたっけ?

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