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第七章・26
「おかしいな。何だか頭がぼんやりします」
「シャワーでも浴びて、さっぱりして来い」
はい、と輪は素直にバスルームへ向かった。
その後ろ姿に、ネコが小声で囁いた。
「ヴェルフェル様、時間を勝手に巻き戻してもいいのかニャ?」
「4人をアメーバのまま、魔界へ放り出してもよかったのかニャ?」
「輪の記憶を操作しても、構わないのかニャ?」
いいんだ、と比呂士は椅子にふんぞり返った。
「私の輪を穢した罪は、地球より重い。あいつらは、元から人間界には居なかったことにしてやった。輪廻転生することもなく、永劫に魔界でアメーバのままだ」
厳しいニャ~、とネコたちは、恐々と夕食の後片付けに入った。
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