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第八章・8

「先生の、すごい……。もう、こんなに……」  比呂士のペニスは、輪の愛撫ですぐに準備が整った。 「お前が、あんまり可愛い声を出すからだ」 「僕、上手になりましたか? ヘラチオ」 「フェラチオ、だ!」  滑舌は伴わないが、確かに輪は巧くなった。  何せ、百戦錬磨のヴェルフェルを満足させるまでになったのだ。 「せんせ、い、お願い……。口に出して……」 「正気か?」 「比呂士先生の、飲んでみたいんです……」  うっとりと悦に眩んだまなざしは、冗談を言っているようには見えない。 「お願い……」  輪は、ふわりと純白の翼を広げて見せた。

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