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第八章・9

 美しい。  美しい、この白い羽。  悪魔の私と交われば、汚れるかと案じたこともあった。  だが、その翼は色あせることなく目の前に広がる。  そして、私の心を掴んで離さない。 「少し、苦しいかもしれんぞ」  比呂士は、仰向けのまま腰を突き上げた。 「んんッ!」  ぐちゅぐちゅと、比呂士は輪の咥内に抽挿を始めた。 「ん、ぁんッ! ぅぐ、くぅッ。んっ、ふっ、んんぅ!」  喉奥まで突き上げられながらも、輪は欲情していた。  膨れ上がった比呂士のペニスを口にしながら、自身のものも張り詰めていた。  先生。  比呂士先生ので、僕の口の中はいっぱい。  そして、いつのまにか、心の中も先生でいっぱいになっちゃった。

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