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第九章・2

「行ってきます!」 「早く帰れよ」  輪は文具を買いに、近くのショッピングモールへ出かけた。  くよくよ考えても、仕方がない!  一日一日を一生懸命、頑張って生きるんだ!  春風の中を、輪は走った。  桜並木の下を、駆けた。 『天使候補生108号が、単独行動に出ました。接触します』  輪を監視する天界からの巡視官もまた、動いた。

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