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第九章・10

「あぁッ! イくぅ、イッちゃうぅッ!」  比呂士にペニスで貫かれ、輪はもう4度目の絶頂に達していた。  吐き出さないでも、脳がくらくらして痺れる。  足指をきゅっと窄めて、初めてのドライ・オーガズムを味わっていた。 「あ、もぅ、無理ぃ……。ダメ、だめぇッ! あっあ! また、またキちゃうーッ!」 「いいぞ、輪。気持ち悦いか?」 「は、はぃッ! 気持ち、悦いですぅう!」 「よし、ご褒美だ」  比呂士の腰突きが、強さを増した。  速く、深く、奥まで突き挿れる。 「あぁあ! 僕ッ、もう。もう……ッ! んあぁあ!」  輪の射精に一呼吸遅れて、比呂士もまた彼の内にたっぷりと種を注いだ。

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