155 / 159
第十一章・9
一年後、高校を卒業した輪は、比呂士と共に魔界へ来ていた。
輪の願いで、コレクションしていた標本は、すべて亜空間から解き放ち、逃がしてやった。
秘書のピキは、機密漏洩の罪で、100年間ヒキガエルに姿を変えて、ヴェルフェルの城にある池で暮らしている。
秘書の代わりは、有能なネコたちがいるので安心だ。
そして……。
「……ッぁん! ヤっ、ヤっ、そこはダメ! あぁ、比呂士先生ッ!」
「いい加減、その『比呂士先生』というのはやめにしないか?」
甘く囁きながら、ヴェルフェルはリンの耳朶を緩く食んだ。
「言ってみろ『ヴェルフェル様』と」
「んっ、ぅん。はぁ、はぁ、ベルヘルさまぁ……」
違う!
ベルヘルじゃない!
「まぁ、いいか」
ぐい、とヴェルフェルは輪の腰を少し持ち上げると、ペニスの先端を突き入れた。
「んあぁ! ヤぁああ!」
もう!
魔界に来てから、比呂士先生のもの、おっきくなった気がする!
ともだちにシェアしよう!