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第十一章・9

 一年後、高校を卒業した輪は、比呂士と共に魔界へ来ていた。  輪の願いで、コレクションしていた標本は、すべて亜空間から解き放ち、逃がしてやった。  秘書のピキは、機密漏洩の罪で、100年間ヒキガエルに姿を変えて、ヴェルフェルの城にある池で暮らしている。  秘書の代わりは、有能なネコたちがいるので安心だ。  そして……。 「……ッぁん! ヤっ、ヤっ、そこはダメ! あぁ、比呂士先生ッ!」 「いい加減、その『比呂士先生』というのはやめにしないか?」  甘く囁きながら、ヴェルフェルはリンの耳朶を緩く食んだ。 「言ってみろ『ヴェルフェル様』と」 「んっ、ぅん。はぁ、はぁ、ベルヘルさまぁ……」  違う!  ベルヘルじゃない! 「まぁ、いいか」  ぐい、とヴェルフェルは輪の腰を少し持ち上げると、ペニスの先端を突き入れた。 「んあぁ! ヤぁああ!」  もう!  魔界に来てから、比呂士先生のもの、おっきくなった気がする!

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