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十三章 十
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目を閉じるような眩しい朝日が、夜の空に隠れたころ、脱ぎ散らかった真っ赤な打掛の上で、蘇芳がお腹をなぞっていた。
まだ白狼の肉茎を挿入させたまま、今度は跨り痺れた足で精いっぱい腰を回し、搾り取ろうとしている。
上下に動く度、蘇芳の中に注がれた精が卑猥な音を立てる。
「ふふ。見て、僕のお腹。白狼の種で溢れている」
腰に押し付け、尻尾で白狼の太腿を撫で上げる。
すると白狼は蘇芳の細い腰を掴み、下から何度も穿いていく。
「ああっ。だめっ。もうずっと繋がっていたい」
「……困ったな。俺もです」
けれど流石に体力がないのか蘇芳は、搾り取ろうと「んんっ」っと窄みに力を籠め、中に受け止めると白狼の上に倒れ込んだ。
ぬるんと肉茎が抜けると加えこんでいた蕾から、ごぽっっと白濁した精がこぼれていく。
「白狼に似た格好いい子が生まれますように」
「蘇芳さんに似た可愛らしい子も、産まれますように」
「女の子。マリちゃんみたいに元気に庭を走り回るような、女の子」
「……蘇芳さんに似て危なっかしくて、人を魅了する男の子もいいですね」
倒れ込んだ蘇芳を布団の上に寝かせると、汗で濡れた体をタオルで拭いて、浴衣を着せていく。
「……白狼、抱きしめて」
「はい。一緒に眠りましょう」
お互いの汗で濡れ、朝から盛って欲望で燃え上がっていた身体を抱きしめながら二人は目を閉じた。
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