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第一章・7

 相反する、二つの気持ちが揺れる。  僕も、要人が好きだ。  彼に言われたからじゃない。  きっと気づかないうちに、この心は彼でいっぱいになって溢れかえってしまっていたんだ。  男同士の、親友だ。  それ以上でもそれ以下でもない。  あんな告白を聞いてしまった以上、今までのようにとはいかないかもしれないが。  それでもしばらく時を置けば、また同じように笑い合ったり仲たがいしたり、悩みを打ち明け合ったりするに決まってる。  どうしよう  結局返事を決められぬまま、優希は翌日を迎えた。

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