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第五章・16

 そんな頃合いに、優希が口にプレッツェルを一本咥えて要人を真っ直ぐ見つめてきた。 「な、要人。ゲームをしよう」 「ゲーム?」 「チキンレースの一種さ。こう、プレッツェルの両端から順に食べ始めて、先に口を離しちゃった方の負け」  優希!?  優希、それって。  それって、ポッキーゲームだろ!  どうしたんだ、一体!  今夜のお前は、ちょっと変だぞ!?  

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