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第七章・11

 そんなこんなで二人じゃれ合いながら(いや、優希にしてみれば、要人が一方的にじゃれついていただけなのだが)、ようやくお目当ての『猫cafe もふもふ亭』に到着した。  ……が、その建屋に驚いた。 「なぜ、木造一戸建て!?」  すぐそこに高級住宅地のある、新しく開けてきた商業スペースには不釣り合いな店構えだ。  そしてそのデザインは、レトロどころか生きた化石のような建築様式だ。 「これを見られただけでも、来た甲斐があったな」 「設計は古いけど、痛んではいないよ。よく手入れされてる」

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