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第七章・18

「あらあら、お客様の前で。ごめんなさいねぇ、すぐ終わりますからね」 「去勢とか避妊とか、してないんですか?」 「最近は孫娘がうるさいんで、ぼちぼち病院に連れて行ってるんですけどねぇ。この子たちは、まだだったかしら」 「そんなアバウトな……」 「でも、生まれたばかりの子猫は、そりゃあ可愛いくてね。そういう楽しみが無くなるのは、ちょっと寂しいねぇ」  要人と老婆は、何やら猫話で盛り上がっている。  取り残された感の優希は、顔を赤らめながらもネコの交尾をちらちらと窺っていた。  やがて白い雌猫が、ギャー! と物凄い悲鳴(と、優希には聞こえた)を3回ほど上げ、雄猫は噛んでいた首を放すと素早く走り去っていった。  解放された雌猫は、しきりに体を床に擦り付けたり、性器周りを舐めたり。  しかしその後は、まるで何事もなかったかのように振る舞っている。

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