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第七章・20
「優希」
「え!? なッ、何だ!?」
「おばあさんのネコたち、二階へ連れて行くって。俺たちも手伝おう」
「あ、そッそう? 解かった」
何やら顔が赤く火照って、ぎくしゃくとした優希の様子を、要人は微笑ましく感じた。
猫の交尾にうろたえるなんて、かつての冷静沈着な優希には見られなかった魅力だ。
そしてひとつ、ある事を試してみようと心に思い描いていた。
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