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第七章・31
俺をアルコールに強い体に産んでくださった母上に、感謝!
以前パッチテストをしたことがあったが、要人はALDH2活性型だった。要するに、酒に強い体質だ。
だからこそ飲みすぎには注意するように、と医師に釘を刺されたが。
ワイン三杯飲んでも、すでに酔いが醒めている要人。
かたや、ワイン一杯で酩酊し、すっかりエロチックに蕩けている優希。
「あ、ダメ、だぁ……。要人、そ、んな……ッ」
うわごとを口にしながら、それでも必死に腕を伸ばして空を掻き、要人を愛撫しようと頑張っている。
しかしもはや、勝負はついたも同然。
要人は優希の首筋を噛むうちに、どんどんエスカレートしていった。
首だけでは飽き足らず、シャツのボタンをひとつ、またひとつと外し、その鎖骨を食んだ。
胸を撫でさすり、震える指先でささやかな桃色の乳首を転がした。
「あぁ、あッ!」
びくん、と大きく仰け反る優希。
ソファにすっかりその身を横たえ、上から被さる要人にいいように弄られている。
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