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マイナスから。④

送ったメールは案の定、エラーで返ってきた。 仕方ない、というかダメ元だし 予想の範囲内だ。 普段ならば諦めているだろうが 何せ俺には時間がない。 こうしている間にも、病が俺を侵している。 自覚らしい自覚がないから、なんとも妙だが それは確実に俺を蝕む。 俺は一ノ瀬と共通の友人に連絡を取り 現在の番号を教えてもらった。 「お前ら親友なのに知らないのか?」と笑われてしまった。 ついでに、と一ノ瀬の勤め先も教えてくれた。 良い友人を持ったな、と改めて思った。 さて、いざ連絡先を知ると緊張する。 番号に電話をかけるべきか 職場に偶然を装って行くべきか。 どちらの手段も下手をすればスルーされる可能性が高い。 しかし、職場を聞いて驚いた。 一ノ瀬は大学の助教授になっていた。 思えば俺は高校卒業後の一ノ瀬を全く知らない。 2日程悩み、一ノ瀬の職場に興味が湧いた俺は、大学に行くとこにした。

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