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第2話 男子高校生のフラグ・13

「ひ、あっ……」 「音で分かるぜ炎樽。自分のチンポ扱きまくってんだろ、見てえなぁ……」 「ん、んぁっ、……だって、仕方ない、じゃんかっ……」  扱く度に溢れる体液も透明で見えないけれど、手に触れる感触ではしたなく先端を濡らしていることが分かるのが逆に恥ずかしい。  恥ずかしいから、大胆になる。 「た、天和っ……、たかとも、……」 「エロいことしながら俺の名前呼ぶとか、マジで才能秘めてんな」  耳に天和の熱い息がかかり、強く乳首を抓られる。その瞬間ひと際強烈な刺激がペニスを包み、俺はそこから手を離し背中を仰け反らせながら声を上げた。 「ああっ、──あ、ああぁっ!」  触れてないのに射精が止まらない。腰が痙攣して立っていられず、背後の天和に思い切り全体重を預けてしまう。 「ふ、あぁっ……!」  ……それと同時に制限時間の二十分が過ぎ、呆気なく俺の痴態がその場で露出した。 「ようやく見えたぜ炎樽、予想以上に酷でえ姿に──」 「あ、……? な、に……?」  後ろから天和に抱えられ、学ランもシャツも胸まで捲られ、開いたファスナーから飛び出した俺のそれを……便座の前でしゃがんだマカロが咥えていた。 「ん。んん、……はぁ、美味し。ご馳走さま、炎樽」 「マカ、……お前……」  唇の端から垂れた俺の精液を舌で舐め取り、マカロが満足げに腹をさすっている。放心している俺は事態が呑み込めなくてぼんやりそれを眺めていたが、背後で俺を抱えている天和の殺気を感じ取り、瞬時にして理性を取り戻した。 「ば、馬鹿っ、何やってんだよマカ!」 「だ、だって炎樽が無駄イキするって思ったら、種が勿体なく思えて……!」 「てめぇ、……最初からそこにいて、炎樽の×××咥える機会を狙ってたってことか……」 「違うっての天和! これは偶然、たまたま、不可抗力ってやつ!」  青臭い精の匂いで酔っ払ったように顔を赤らめながら、マカロがパッとフィギュアサイズに体を縮める。怒られても怯える様子がないのは酔っているからだろうか。ふらふらと宙を飛びながら「久々の闘魂注入、最高!」とか言っている。 「小蠅野郎、叩き潰す! どけ、炎樽!」 「あは。潰される前に炎樽の鞄に戻ってるよ。昼休みが終わるまで、ごゆっくり!」  そう言ってマカロがドアの上から外へ飛んで行ったのを見届けた俺は、げんなりしながらファスナーを上げて便座に座った。 「……せっかく透明になってたのに、何か予定が狂ったなぁ。今日こそ平和に飯食おうとしただけなのに……」 「俺がお前の教室まで行くのを待ってれば良かったんだ。ふらふら出歩いてっからこんな目に遭うんだぞ」

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