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第6話 夢魔たちの休日・5

「初めまして。ご指名ありがとう、雪那です」 「せ、せつな、くん」  ガラスの向こうにいた時は普通の男って感じの服装だったのに、俺の前に現れた彼は肌に吸い付くようなぴちぴちの短いTシャツと半ケツ丸出しのパンツ姿になっていた。頭には垂れたウサギの耳がついていて、パンツからも丸い尻尾が生えている。色白で手足が長く、その笑顔はドキッとするほど美しい。 「お兄さん、カッコいい。髪色も服もオシャレ」 「そうかな?」 「こっち来て、一緒に遊ぼう。お友達も待ってるみたいだよ」 「は、はいっ……」  煌びやかなフロアを俺の手を引いて歩く雪那。バレないだろうと、後ろからその白いケツを凝視してしまう。 「おっ、マカロ。来たか」 「サ、サバラ……!」  フロア奥の広いソファでは、サバラが両隣に「ウサギ」を座らせて酒を飲んでいた。こいつ、いっぺんに二人も指名してるのか。 「右の黒髪ちゃんがライト、左の金髪ちゃんがヒカルくんだよ」  サバラが自分のお気に入りを紹介する。 「雷都です!」「光です!」  その二人も雪那と同じでウサギの耳と尻尾が付いている。左右からサバラの膝の上に片足をかけて、サバラの肩にもたれて、甘えるように抱き付いている。時折テーブル上のフルーツの山からサクランボやブドウを取り、「あーん」とサバラに食わせていた。 「ここ座ってね」 「う、うん」  テーブルを挟んで、雪那がサバラ達とは反対側のソファに腰掛ける。隣に座った俺は緊張しまくりで、まともに雪那の目を見ることができない。 「お兄さん、名前何でしたっけ」 「えっと、……マカロ」 「源氏名ですか?」 「何それ?」 「ううん、気にしないで。それじゃあマカロさんって呼ぶね」  アルコールが苦手だと言えば、雪那がソーダを注文してくれた。この仕事についてや趣味について、好きな映画や音楽について、俺にはよく分からないことばかりだったけれど、雪那はたくさん喋ってくれた。恐らくは俺の緊張をほぐすためだ。 「マカロさんは、好きなものってありますか?」 「お、おにぎり!」 「えええ、可愛い! 俺、マカロさんのためなら幾つでも作ってあげるよ!」 「本当かっ? 塩振ってないやつだぞ、ちゃんと海苔も巻いてあって……」  嬉しくなってあれこれ言う俺の言葉を、雪那はうんうんと頷きながら聞いてくれている。炎樽と天和以外の人間とこんなにたくさん話すのは初めてだ。──やっぱり、人間にも良い奴はいる。  良い所に連れてきてくれてありがとう! そう言おうとしてサバラの方へ目をやると、── 「あっ、あ……サバラ様、駄目……すぐ気持ち良くなっちゃう、……」 「なっていいぞ、そのためにしてることだからな」 「んん、……サバラ様のおちんちん熱くて美味し……」  とんでもない光景が飛び込んできて、思わず体と思考が固まった。  サバラは自分のそれをライトに咥えさせながら、ソファの上で膝立ちになりシャツを捲ったヒカルの乳首を美味そうに吸っていた。 「……、っ……!」 「どうしたの、マカロさん?」

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