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第6話 夢魔たちの休日・12

 炎樽も天和にされてる時、こんな気分になってたのかな。  今日店で会った雪那も、こんなに気持ち良かったのかな。 「サバラ……!」 「ん?」  俺の顔を上目に見ながら、サバラが更に激しく舌を絡ませ吸い上げてきた。 「そ、んな……だめっ、……だめぇ、……! ちんちん溶けちゃ、……溶けちゃう、……!」  浮かせた腰とソファの隙間に両手を滑らせ、サバラが俺の尻を思い切り鷲掴みにした。  そうして真上を向いた俺のそれを口から抜き、側面を何度も舐めながら徐々に唇の位置を下げて行く。 「ふあ、あ……あったか、い……気持ちい……」  はち切れそうなほどに膨らんだ俺の「種」が詰まっている袋の片方を、サバラが転がすように舌で撫でる。口に含まれて吸われた瞬間、俺の全身を痺れるような稲妻が駆け抜けて行った。 「んあぁっ……!」  体中がビクビクと痙攣して、見開いた目から涙がどっと溢れてくる。 「サバラ、だめっ、……! そこはだめっ!」 「ここか?」 「や、……!」  サバラの指先は俺の尻の穴に触れていた。浅いところをくすぐられる感覚は、もちろん俺にとって全くの未知のものだ。指の先をほんの少し挿れられただけで体が固まり、心臓が早鐘を打ち始める。 「だめっ、挿れたら、だめ──」 「力を抜け、マカロ」 「やっ、……だめだって、ば……! サバラ、やめてっ……」  サバラの指がまた少し俺の中へと入ってきた。内側の肉壁を探るように動かされ、力を抜けと言われてもどうしてもそれができない。 「ん、あ……! 抜いて、ぇ……サバラ、お願い……!」 「俺を信じろ、大丈夫だ」 「やだ、……だめ、……怖い!」 「マカロ、……」 「抜けっつってんだろうがァ──ッ!」  *  結婚相手としかしてはいけません。  子孫を作る目的以外でしてはいけません。  男同士でしてはいけません。  無理矢理してはいけません。  セックスばっかりしてたらいけません。  親父やお爺ちゃんが教えてくれたことが本当なら、人間達はその時代や国によって色々なセックスに関するルールを作っていたらしい。ルール違反は死刑になる場合もあり、かなり厳しく取り締まっていた時もあったそうだ。  俺が仕事先として選んだ日本という国には、「無理矢理してはいけません」と、「子供としてはいけません」のルールがある。 「……だからって、何もチビの姿になってまで抵抗することないだろうが」  顔面を包帯でぐるぐる巻きにされたサバラが、包帯越しのくぐもった声で俺に言った。 「うるさい! やめてって言ったのに!」 「その代償はコレで充分だろう」  自慢の顔をめちゃくちゃにシバいてやって、少しは気持ちが晴れたけれど。 「………」  あれ以上続ける余裕なんて俺にはなかった。だってサバラは大嫌いな、……俺の親友なんだから。 「はぁ、仕方ないな。もう遅いし寝るとしよう。泊まって行くんだろ、むくれてないでベッドに入れ」 「……また変なことしないだろうな」 「その姿のお前に手を出したら、俺はこの世界で職を失う」  もたもたとベッドに上がって、サバラと一緒に布団をかぶる。昔はよくこうして一緒に寝ていた。意地悪された日も喧嘩した日も、寝る時はくっついて温め合っていたっけ。 「……サバラのバカ……」  サバラの体温があったかくて懐かしくて、つい短い手足でしがみついてしまう。 「全く」  どこか甘い夢の中、サバラの呆れた声がした。 「無自覚で無防備な落ちこぼれめ」  それは呆れながらも、ちょっと笑っているような声だった。

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