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第7話 体育祭バーニング!・13

 ゆっくりと中に入ってくる天和の指──俺は仰向けになって脚を開きながらそれを受け入れ、高鳴る心音を無理矢理声で隠した。 「あ……ぁ、んぁっ……」  声が出てしまうのは、天和が俺の負担を減らそうと握ったそれを扱いているからだ。そっちに意識を集中させて少しでも太股の力を抜こうとしたけれど、やっぱり尻への刺激の方が大きくて…… 「天和、もう、いいから……」 「ギブアップか」 「ううん、……指じゃなくて天和の、挿れて欲しい……」  異物感はあるけれど、無理というほどキツい訳じゃない。  それだったら少しでも長い時間、天和と繋がり合いたい。 「炎樽」  唾液で俺のそこを濡らしてから、天和が開いた脚の間に腰を入れた。そうして体を倒し、俺を強く抱きしめる。 「ふ、あ……」 「止めてやれねえぞ」 「あぁっ──!」  天和の全部があったかくて、痛みすら心地好い──。 「たか、とも……!」 「炎樽、っ……」  生まれて初めて誰かと繋がった歓びに、俺は声を張り上げて泣いた。何度も俺の中で腰を振る天和が、何度も俺の頬や目元に口付ける。嬉しいのにどこか切なくて、俺は天和の熱い体にしがみつきながら声をあげ続けた。 「はっ、あ……やべえ気持ち良い、炎樽、……」  天和が俺の耳に囁く。その度に体が反応して、繋がっている部分を含め体中で天和を強く抱きしめてしまう。汗に濡れた天和の髪に指を絡ませ、俺は涙もそのままにセックスによる深い愛というものを感じていた。  繋がったまま見つめ合って、キスをして、触れたり、余裕が出てきた頃には少し笑うこともできた。スマホで見ていたエロ動画みたいな激しさはなくて意外だったけれど、それが天和の優しさと気遣いだと気付いた時、俺はこの男に委ねて良かったと心から思った。 「あっ、……天和、俺……」 「俺も」  天和が俺のそこを扱くのは、自分より先に俺を射精させるためだ。  俺達は互いの精を吐き出した後で力無く見つめ合い、それから、今日何度目かのキスをした。 「炎樽の母ちゃん、いつ帰るんだっけか」  狭いベッドの上で俺に腕枕をしながら、天和が言った。 「夏くらいかな。何で?」 「お前もらうのに挨拶してえじゃん」 「意外と律儀なんだな。うるさいと思うよ、惚れた理由とか根掘り葉掘り聞かれると思う」 「惚れた理由……」  天井を見つめたまま、天和が口の中で呟く。 「笑顔が可愛かったから、じゃ駄目か」 「……べ、別に何だっていいと思うけど」 「ウサギの恩人だし」 「ウサギ?」 「いや、こっちの話」  それより、と頭を撫でられ、額にキスをされる。 「俺のモンになったからには、浮気すんなよ」 「もしかして彰良先輩のこと? 先輩は好きっていうか憧れてただけだって。アイドルのファンになるのと同じでさ」  天和の腕から頭を持ち上げ、軽くその頬に口付ける。 「触れたいって思うのとは、違うよ」 「……それは、もう一回抱けってことか」 「な、何言って……!」  覆い被さってくる天和の背中を抱きしめ、俺は小さく息をついた。  好きだから触れたい。お互い同じ気持ちになるのって、何だか嬉しい。

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