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第6話
昔のことを少し思い出した俺はアイツのことを気になりだして、数日後にはもう告白していた。
伊坂 天智 アイツの名前。
鼻筋から目元やら何もかもの顔立ちが良いらしい。
学年で1番モテるやつだから俺も噂くらいは聞いたことがある。本人も男女問わず仲がいいせいで、彼女面してる女ばかりが傍にいた。
そんなアイツのことを俺が本当に好きかどうかはよく分からないが、もしかしたら昔出会ったアイツかもしれない。
でもあの男は昔一緒にいた子が俺かもしれないことには全く気付いていなかった。
あの時の約束をした相手はお前じゃないのか。
そう思っていても、別に好きかも分からない告白なんて軽いものだと思っていた。
意外にも言ってみると、少しは緊張する。
後先なんて何故か全く考えていなくて、俺は返事すらも気にしていなかった。
なのにOKを貰って、今は心境は微妙な気持ちだ。
というか、もしかしたら俺が未だに勃たないのも絶対昔に出会ったアイツのせいだと思ってる。
だからよく分からんけど、さっさとお前は俺の事好きになればいいんだ。
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