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相変わらず目の保養なんです。

朝7時50分、事務所のロックを解除。 今日もやっぱり一番のり。 誰もいない事務所の電気を全て付けてから自分の机に荷物を置く。 パソコンに電源を入れ、ざっとメールチェックをしてからそのまま給湯室でお湯を沸かす。 皆の机を拭き、改めてメールチェックをし始める頃あの二人が出勤してくる。 ロック解除の音の後二人が入ってくると事務所の空気が一気に甘くなるのはたぶん気のせいじゃない。 「おはよう、真由ちゃん」 「おはようございます」 朝から眼福な二人。 「おはようございます、遥さん、侑司さん」 それぞれが自分の机に付きパソコンを立ち上げる。 今日の予定を確認しあいながらメモをとったり、打ち合わせをする。 遥さん、侑司、と呼び合うのを聞いてるだけで萌えてしまう。 もう何年経つんだ、と自分で突っ込みを入れるのも毎朝のことすぎて日常だ。 侑司さんの片思いから二人を見てきた私からしてみれば、これは毎日仕事を頑張る私へのご褒美だ。 まさか本当に付き合うとは思ってなかったけど、今も幸せそうな二人を見られる毎日は会社皆のモチベーションまで上げている。 コーヒーを入れながら給湯室から顔を出し出し二人を盗み見る。 あ、遥さんが侑司さんのネクタイを直してあげた。 侑司さんが蕩けそうな笑顔でたぶんお礼を言っている。 ありがとうございます。 うん、やっぱこれ似合ってるな。 遥さんが俺のために選んでくれた物ですから。 いや、お前がかっこいいからだよ。 なーんて言っちゃってたり!? 何年経ってもラブラブですか!! くぅ〜〜〜なんて羨ましい!! 「真由ちゃん?大丈夫?」 遥さんの声で我に返った。

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