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懲りない俺でごめんなさい。
「社長が先月話していたイベント関連の仕事に強いんだそうだ。かなりツテもお持ちで、その関連の仕事を藤治郎さんに任せたいって社長が」
「それだと社員に?」
机に置かれた履歴書に目をやる。
蜂屋藤治郎、43歳。
イベントに強い会社を転々としている。
「いや、フリーの方が商に合うらしくて、あくまでも手伝いとして、うちが慣れるまで橋渡しをしてくれるそうだ」
蜂屋藤治郎43歳胸毛アピール中を見ると、ニカッと歯を見せて笑った。
全身筋肉、硬そうな身体には不釣り合いなほどの憎めない人懐っこい笑顔に釣られて笑うと立ち上がった蜂屋藤治郎43歳胸毛アピール中が遥さんと俺の頭をわしわしと撫でた。
「誠ちゃんから聞いてっからいつでもイチャイチャしていーぞ」
「はい!」
元気よく答えた俺の後頭部がまたいい音を立て叩かれた。
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