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懲りない俺でごめんなさい。
持て余す自分にイラつきながらクローゼットには行かず脱衣所に逃げるように入る。
こんな情けない顔なんかあの人に見せたくない。
YシャツとTシャツを脱ぎ捨てる。
ガチャと音がして遥さんが入ってくる気配を感じても振り返れなかった。
裸の背中にそっと遥さんの手が触れた。
チュと濡れた音がした。
「遥さん?」
「こっち向くなよ」
後ろから腹に腕が回される。
背中に髪が触れ、もう一度チュとキスをされる。
「前に言ったよな、ヤキモチ焼いてくれていいって。それ……変わってないから」
今きっと耳が赤い。
見たくて動いた俺を腹に回った腕が止める。
「お前が……いつまでもそやってヤキモチ焼くの、面倒くさいなと思うけど、それ以上に嬉しいから……そのままでいいんだって」
「遥さん…」
「言ったろ?ずっと俺に恋してろって。ヤキモチ焼かせて…ごめんなさい」
「遥さんっ」
腕を掴み振り返る。耳だけじゃなく頬も赤く染めた遥さんが慌てて顔を背ける。
「み、見るなって言った!」
「無理ですよ、どんな遥さんも見たいですもん」
ぐっと言葉に詰まった遥さんの項を捕まえてキスをした。甘えるような舌に強請られる振りをしながら弱い舌の裏を撫で細く洩れた吐息混じりの声を聞きようやく顔を離した。
「胸毛は別に好きじゃないから生やすなよ」
濡れた口元を拭う俺の指にキスをして遥さんが笑う。
あなたが望むならどんな俺にでもなれそうです。
そう言うといつものようにばーか、と髪を撫でられた。
いつまでも少しも飽きることなくあなたが好きです。
だからまたくだらないヤキモチを焼いたらさっきみたいに背中にキスをしてください。
どんな俺も許してくれるような甘い甘いキスを……
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