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※煽られるままに抱かせてください。

「遥くん、ええよ、お待たせ」 寝室のドアがノックされ、しばらく一人で放置された寝室から出る。 リビングに行くと俺と同じように浴衣を着付けされた侑司が俺を見て嬉しそうに笑みを溢した。 「遥さん、素敵です」 「あ…うん、ありがとう」 まともに見られず顔を背けると、背けた先に華さんがいて、俺を見てニヤッと笑う。 全てを見透かすような表情に下を向いた。 「二人とも似合うねぇ、さすがうち!選んだのうち!」 さほどない胸をこれでもかと張る華さんに侑司と二人並んで頭を下げる。 「ありがとうございます…」 玄関には草履まで用意されていて、履き慣れない履物を履き振り返る俺たちを華さんが絶やすことのない笑顔で見送る。 「せっかくのお祭り、楽しんできてね」 送り出され無言でエレベーターに乗り込む。 隣にいる侑司をちらちらと盗み見る。 俺の臀部をスルっと侑司の手が撫でた。 「ちょ、何っ」 「いや、下着剥ぎとられなかったかなって」 「死守した」 「やっぱり」 ふふっと侑司が笑った。 着付けの際、下着のラインが出るから脱げと何度も繰り返す華さんから必死で下着を守った。 もっと腹を出せとの無茶な注文は笑って流した。 「お前は…?」 「あ、見ます?」 浴衣の裾を持ちひらりと捲りそうな侑司を慌てて止める。 「ば、か!見せなくていいって!」 「そんなに焦らなくても」 侑司が俺の肩を抱き寄せ耳に口を寄せた。 「ちゃんと履いてます。遥さん以外には見せません」 侑司の胸を押し距離をとった。 きっと赤くなっている熱い耳を隠すように押さえた時エレベーターが一階についた。

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