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進歩のない俺に呆れないでください。

休みの日の遥さんはお寝坊だ。 いつも早起きして朝ご飯を作ってくれている遥さん、そのお礼に休みの日の朝ご飯は俺が作る。 一緒に暮らしてから少しずつお互いの分担もなんとなくだけど決まってきて、それが何の苦痛もない。 穏やかな寝息をたて眠る遥さんの頬にキスをしてそっとベッドを抜け出て寝室のドアを閉めた。 いつもはお風呂後に洗濯機を回し夜干す洗濯物も休日の前の日はしない。 洗濯物を洗濯機に入れスタートボタンを押す。 お掃除ロボットさんを起動し、遠くに聞こえる蝉の声を聞きながら腹筋をしていたら遥さんが起きてきた。 目を擦りながら俺のとこにやってきた遥さんは俺の太腿に跨って起き上がる俺に抱き着いてきた。 「おはよ……」 「おはようございます。汗臭くないですか」 ふはっと遥さんが笑う。 ストレッチから始まり腕立てやら腹筋やらしていた俺の身体には汗が流れている。 「ん、汗の匂いする」 「シャワーしてきます。………あの、遥さん」 「ん?」 「シャワーしてくるんで、あの…」 俺の膝の上に座って背中に腕を回した遥さんは動かない。 胸に顔を擦りつけるようにいやいやと首を振った。 「遥さん?」 「もうちょっと…抱っこ」 「……はい」 ぎゅうと抱き締めると遥さんがほうっと息を吐いた。

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