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進歩のない俺に呆れないでください。
「おはよ……」
寝室から遥さんが出てくる。
今日二度目の朝の挨拶に笑ってしまいながら伸ばされた腕の中に閉じ込められに向かう。
あれから宣言通りに獣のようにがおつきまさに食べるように抱き、深く達した遥さんが意識を落とした。
洗濯物を干し、起きてきた遥さんがすぐに食べられるように朝ご飯とも昼ごはんとも言えないご飯を用意して遥さんを待った。
背中に腕を回して顔を鎖骨辺りに擦り付け遥さんが口を開く。
「身体拭いてくれたの?」
「はい。身体辛くないですか」
「ん…腰だるい」
「……後でマッサージします」
俺の背中を撫で遥さんがふはっと笑った。
「ご飯食べますか?お腹空いたでしょ」
「うん……」
動かない遥さんの髪に顔を埋めるようにしてキスをした。
「もうちょっと……抱っこしてて」
「……はい、いくらでも」
甘え上手な可愛い人。
甘えてほしい俺を見透かすように好きなように世話をさせてくれる。
自分でやりたい時もあるだろうし、そっちのほうが手っ取り早い。
それでもこの人は柔らかい笑みや照れたような顔をしながらも好きにさせてくれる。
「遥さん、ずっと大好きです」
ん、と小さく頷いた声は少しだけ涙声。
遥さんから離れるまではこうして抱っこしてます。
あなたの全てを受け止める、そう決めたあの日から少しも揺るがない思いを込めて……
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