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※受け止める全て。
段々と激しく突き上げるように揺すぶられ、どこかへ行きそうな心許なさにシーツを枕を必死に掴む。
もう時々しか瞼は持ち上がらない。
開けた瞼に映るのは……愛しい人。
いつだって俺を護るように触れるのに、壊してしまいたいと目の奥に燻るような炎を宿し、それでもそっとそっと撫でる。
お前になら……もう何をされてもかまわない。どんなことをされてもきっと受け入れ受け止める。
太腿の裏に手が触れ胸につくほど脚を折られる。
上から打ち下ろすような行為に喉が叫んだ。
「遥さん………遥さん…っ」
大丈夫、全部受け止める。
俺はそのためにお前と出逢った。
弱いお前も重たいほどの愛を寄越すお前も世話を焼きたがるお前も甘えさせたがるお前も。
もう、全て俺のものだ。
笑ってみせた俺に侑司が泣きそうに顔を歪ませ身体をぶつけてくる。
繋がる部分が一度目の液体を零しながらももっとと強請るように絡みついてる。
「遥さん…っ、」
「いーよ……あっ、んーーー……」
ぶわりと膨れた後痙攣のように震えながら身体の奥に吐き出される体液。
俺のものです、と告げられているような、ふとした時に思い出しては蕩けそうになる腰に、お前をより深く思うよ。
「侑司……」
「…はい」
「……好きだよ。愛してる……」
とろとろと濡れ閉じる瞼。
閉じ切る前に見えた笑顔と、俺も愛してますの言葉。
このままでいい。
今のお前のままでいい。
これまでもこれからも。
二人が二人らしくいられる、だからずっと一緒に…
受け止られる自分まで愛しくなるんだ。
それは……侑司、お前だけだよ…………
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