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いつまでも敵わない。
仕事を終え帰宅。
着替えて夕飯を作り食べ、さあ風呂に。
という時になって侑司が変な笑みを浮かべたまま着替えをとりに寝室にいた俺のとこにやってきた。
「遥さん、ゲームでもしません?」
嫌な予感しかしない。
速攻で首を振る。
「やだ」
「なんでですか」
「ゲームをやってろくな目に合ったことがない。それにゲームをやるとお前はかならずガオつく」
そう言う俺の頬に手を伸ばしそっと撫でる侑司が柔らかく笑う。
「遥さんが負けなきゃ良くないですか?遥さんの得意なゲームしましょう」
「得意なゲームなんかないって。………ちなみに、負けたら何されるの」
「されるのを期待してるみたいに聞こえますね」
「ちがっ」
「そうですねーーーじゃあお風呂一緒に入ってください」
「……………………それだけ?」
「はい?」
「………入るだけ?」
「だけです。それとも何かされたいなら…」
「いいっ!それだけでいい!」
きっと赤くなってるだろう耳にチュとちゅーをして侑司が笑う。
「遥さん可愛い」
だから、その声やめろって。
ますます熱くなった耳を隠すように擦りリビングに逃げた。
携帯で何かを見ながら侑司がソファにいた俺の隣に座る。
「何見てんの」
「二人でできるゲームです。へぇ、けっこういろんなのあるんですね。愛してるゲームとかありますよ」
「何それ」
「愛してるって言い合うゲームです」
「却下!」
ですよね、と残念そうに呟いて侑司がまた携帯に視線を移す。
今で既に嫌な予感しかしない。
全く怖くないですと以前言われたが、懲りずに侑司を睨んでやった。
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