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※俺はあなたに酔いっぱなしです。
もっとキスがしたい。
俺の気持ちを見透かしたように遥さんから微かな笑いが溢れた。
「べー、ってして」
首を傾げながら舌を出す。
「…動くなよ」
遥さんの両手が頬を包み、目を伏せた色っぽい表情の遥さんが近づく。
出した舌の先をぺろりと舐めた後舌の横にずれた唇が食むように俺の舌を吸う。
食まれたまま舌で擽られ腰がざわめいた。
もうとっくに、完全に勃起している。
下着に引っかかった尖端の位置を直したい。
それなのに目の前の、珍しく積極的な愛しい人に全てを奪われ動けない。
押し倒して感じやすくなっているだろう敏感な身体を全身撫で、唇と舌で丹念に、もういいと欲しいと泣いて乞うまで愛撫して、とろとろに蕩けた熱い内壁の中に押し入りたい…
少し強引に突き上げて、浅い所を擽るように擦り、焦らした後で好きな奥を激しく犯したい。
いつもより高い声で強請るように漏れ出す喘ぎ声をずっと聞いていたい。
想像しただけで全身がぶるっと震えた。
と、同時に遥さんの口の中で可愛がられていた舌が軽い痺れと共に解放される。
「まだ舐めたい…こっち、舐めてい?」
スエットのウエストを引っ張りながら遥さんが妖しく笑ってみせた。
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