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あなたからならどんな愛でも。

遥さんの舌が俺の唇を舐める。 その舌を食み吸い、自分の舌を絡める。 途端に溢れこぼれそうになる互いの唾液を舌に絡め合いながら遥さんの口の中に進んだ。 呼吸が暴れる。 もう押さえようとは思わなかった。 ずっとあなたが好きです。 伝えようと思わなくても存分に伝えてしまっている思いをあなたは同じようにきっと受け取ってくれている。 「侑司……」 「いつもと同じでした?」 「……うん」 遥さんが柔らかい笑みを浮かべ俺の頬を撫でた。 「昨日の続き、してもいいですか」 「ちゅー以上…?」 「はい」 向かい合わせに俺の膝に座り首に腕を回す遥さん。 「俺、今日ヤバイかも……」 「?」 「すぐ、かも……」 「すぐイク…?」 小さく頷いた遥さんを抱き上げ寝室に向かう。 ベッドに寝かせながら覆い被さる。 前髪を上げ額にキスをする。 「遥さん……」 「早く…」 珍しく強請る甘い声に逆らうようにゆっくりと全てを脱がせていく。 脱がせた場所にキスを降らせながら。 初めて触れた時のような気持ちでこれからも何度でもあなたを抱きます。 そういう気持ちにさせてくれるのは、遥さんあなた自身です。 あなたから貰う思いはどんなものでも俺にはご褒美です。 その夜時間をかけ抱いた遥さんはいつも以上にかわいくて厭らしくて、長い間離せなかった。 話しながら気がつかないうちに二人ともがいつの間にか眠り、額を強かに叩かれ起きると慌てた顔の遥さんが俺を見下ろしていた。

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