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※いつまでも特別で。大人Ver.
ローションを纏わせた指が慎重に入れられる。
厭らしい粘着音はいつまでたっても耳が慣れることはない。
一旦出た指が増やされまたゆっくりと入れられ、意識して息を吐いた俺に侑司がちゅーをした。
元々開いていた唇を合図のように一舐めしてから入り込む舌にあっという間に喘ぎまで飲み込まれた。
「んっ、ゆーじ、苦し…」
調理台についていた手で侑司の顎を押すとようやく顔を離す。
その顎へと伝いそうな唾液を赤い舌が出てきて舐める。
荒い息を繰り返し吐きながら眉間にきゅうと皺が寄っている。
お前はそんなとこでも欲しいと告げてるんだな…
「も、いーよ…挿れて」
「でも、まだ」
「いーから早く……俺も……、たまんないから」
また腰が疼く。腰だけじゃない、指が擦るそのもっと奥が切なくもどかしいとずっと疼いてる。
その疼きは侑司の熱でしか治められない。
だから……
「侑司、早く…」
戸惑いを残しながらも指が抜けていく。
収縮するそこに代わりに充てがわれたのは熱くて、勝手に吸い付いてしまうほど熱望する侑司の性器。
「あっ…」
「遥さん…」
「あっ、あ…んん、」
堪えても漏れ出る声。
ゆっくりじわじわと中を広げるように入ってくる塊を感じ脚が震えた。
「あっ、ゆーじ、まだ…?」
「もう少し…」
腰を掴んでいた手が尻に移り広げるのがわかる。
「……全部入りましたよ」
「あんま…見るなよ」
「見ます。どんな遥さんも見逃しません。特に…、」
背中に重なるように身体を倒した侑司が耳元に顔を寄せる。
「エッチな遥さんは」
「……っ」
「あ、締まった」
「うるさいっ、もう動けよっ」
「あ、乳首可愛がるの忘れてました。舐められないので今は指で我慢してくださいね」
「我慢って、あっ」
エプロンの空いた脇から手が滑り込む。
摘まれ、指先で弾かれ意識せずとも背中を仰け反らせ侑司を締め付ける。
「きつ……」
思わず発せられたその声にすらぞくりと震える。
早く、早く動いて。
動いて奥の切ないとこを埋めて欲しい。
侑司の思うままに。
「……っ」
「え?遥さん、何て言いました?」
「好きに、してってゆった……」
ついさっき埋め込んだ性器がずるりと半分ほど抜かれる。
「やっ、ばか、抜く、な」
「ちょっと、待って、遥さん?」
汗の滲む侑司の額を撫でる。
やっぱりベッドでするのが一番好きだ。
今抱きしめられないことがもどかしい。
でも今止められたらきっと泣いてしまう。
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