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※証明してみせます。
テレビを消した静かなリビングに濡れた音と侑司の荒い呼吸が絶えず聞こえる。
部屋着を下だけ脱がした侑司の脚を開かせ、その間に座り込み侑司の性器をしゃぶる。
一度目はあっという間だった。
感じる様を楽しむ時間もないほどあっけなく達した侑司は、吐き出された精液を喉を反らせて飲み込む俺を荒い息を止めて見つめた。
まだ重たく張り詰めた睾丸を揉み口の中に入れ遊ぶような俺を見下ろす侑司は雄の顔。
でも今日は触らせてやらない。
あちこちを鍛えている侑司の身体はどこもかしこも硬い。
でも内腿の付け根は柔い。
睾丸を揉みながら柔い箇所に舌を這わせ強く吸い付く。
幾つもの紅い痕を残す度に微かに震える脚を見ながらゆるゆると勃ち上がる性器を目の端で捉えた。
「遥さん…」
縋るような甘い声には答えず揉み続けた睾丸を舐め、性器の根本に吸い付いた。
「遥さん…俺も触りたい」
「ダメ」
「遥さんっ」
「ダメ」
泣き出しそうに顔を歪める侑司の代わりのように性器が尖端から蜜を零す。
舌を出し見せつけるようにゆっくりと蜜を舐めながら上がりカリ首までを口に含む。
好きな裏筋と括れに舌を這わしながら頬を窄め吸ってやると侑司の呼吸がさらに乱れた。
「遥さん…」
眉を下げた情けなくも見える感じてる顔も、
ヤキモチ焼いた悔しそうな顔も、
日課のように唇を重ねた後の好きですと告げる笑顔も。
「お前の全部…好きだよ」
一度目と変わらないほど硬く勃ち上がった性器を扱きながら見上げる。
ほんの少しも触られてないのに奉仕しているだけで熱くなるこの身体は、自分の物なのに自分だけの物じゃない。
それが恥ずかしくて悔しいのに、どうしようもないほど嬉しくて切なくなるのもお前と過ごすことで変えられたことだ。
今更抑えようとするなんて、そんなこと許さない。
「……これまでのままでいろよ」
抱き合い軽いちゅーでスイッチの入る侑司。その侑司に触れられスイッチを入れられる俺。
それでいい。
「俺が1番、だろ?」
「はい」
「じゃー俺だけ見てろよ」
「…はい」
俺だけ見てれば迷うことはない。
俺だってきっと全身で侑司が好きだと伝えているはずだ。
「遥さん、触りたい」
「ダメっつったろ。今日は口だけ」
俺だってとっくに勃起してる。
触ってとろとろに感じさせられて挿れてと強請りたい。
でも今日はしない。
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