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※証明してみせます。
濡れそぼる性器を尖端から咥え喉の奥まで迎えるともう自然と喉の奥が締めつける。
口での愛撫を何度もやる内に身体が覚えた。
「顎いてー…」
「遥さん、もういいです」
「わかってねーだろ」
顎が痛くても舌が痺れてもコレがやりたくなるのはお前の感じてる顔を見たいからだ。
ここまで気持ち良くできるのは……俺だけ。
比べてもいい、せいぜい過去に抱いたヤツを思い出して俺で上書きしろ。
お前と俺にはこれから先だけでいい。
お前には俺だけでいいんだ。
「遥さん、……っ」
頭を上下しながら痺れた舌を絡める。
口が、いつも受け入れてる後ろと連動しているみたいだ。
欲しいと、解されてもいない場所が疼く。
こんな身体にした本人が、俺以外で不安になるなんて笑えない。
俺はとっくにお前なしではいられないんだから。
「ふっ、あ、遥さん…」
髪に通すようにされた侑司の指に力が入る。
頬を窄め上顎に擦りつけるようにして、喉の奥まで入れる。
「あっ……」
刹那げな声と共に侑司の脚と腰が震えた。
口の中の性器が膨れ、温い液体が喉の奥を突くように吐き出される。
二度目とは思えない量を吐き出しクタリとした性器をゆっくりと出してやる。
さっきより薄くなった精液を飲み干し疲れたように頭を下げる侑司の濡れた性器をもう一度口に入れる。
舐めとり管に残る精液を吸う。
「遥さん…好きです」
顎が痛くてだるい。
喋りたくないほどに。
「言わなかった分聞かせて」
「じゃあ触ってもいいですか」
俺を膝に抱き上げ侑司が恐る恐る聞いてくる。
「は?まさかお前まだ出来んの?」
「遥さんに触れたくておかしくなりそうです」
俺の腰に回された手は良しを待つ犬のように回されただけで力は入っていない。
「もういいって今日は言わないからな」
「え?」
「一晩中愛を囁け」
「…はい!!」
強く引き寄せられた腰がもう喜んでる。
何度も何度も抱かれた身体がこの先を予想して勝手に盛る。
膝に乗った姿勢のまま担ぎ上げられる。
「好きです、遥さん…」
「……ん」
ベッドに寝かされながら侑司の甘い声が降りてくる。
暴走しそうな自分にブレーキをかけるように唇を噛む侑司の唇を舐めてやる。
「いいよ、好きにしろよ」
「でも…」
「どーせお前がすることならたいてい溺れるから…」
さすがに照れくさくて顔を背けながら言うと侑司の顔が追いかけてきた。
ちゅと音を立てたちゅーをすると侑司が蕩けそうな笑顔を見せた。
「……愛してます」
「ん……まだ……足りない」
「はい。俺も言い足りないです」
首筋に埋まる侑司の頭を抱きながら伝わる熱に呼吸が上がる。
このまま眠るのを忘れたように朝まで溺れさせろ。
きっとその前に限界を迎えた腹が鳴る。
食べるのもそこそこに、また冷える前にベッドに戻ろう。
身体でも証明してやる。
お前を求めてやまないってな。
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