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※相変わらず愛しい人。

次の日の朝、起きてきた侑司がまた腕を捲くる。 昨日とは違う新しい歯型が複数見える。 「……痛くない?」 「ん、平気ですよ」 優しく髪を撫でる侑司はからかっているように見えない。 傷を撫でる俺の額にちゅーをして侑司が耳に口を寄せる。 「今夜……口か手でしましょうか」 「自分でできるって…」 「本当に?俺としてから一人で出来ました?」 尋ねられてふと思い返す。 首を捻り考えても上を見ながら思い返しても、ない。 侑司としてから一人でした覚えがない。 「遥さん、俺にさせて」 侑司の唇が上唇を掠める。 重なる熱を侑司の吐息を求め思わず開いた口から侑司が顔を逸した。 「深いキスしちゃうと俺が我慢出来ないです」 眉を寄せた辛そうな顔にいいよと言いそうになった。 「してもらったら…お前噛まないで済む?」 「それも確かめません?」 「ん……」 引き寄せられるまま侑司の腰に腕を回して抱き着いた。 もう何年? 何年俺に言わずにいたのか。 きっと恥ずかしがるだろう俺のために言わずにいたんだ。 侑司の顎にちゅーをしてごめんなと言うと、侑司が首を振った。

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