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※相変わらず愛しい人。

「ぅわ、お前今イッた?」 振り返る俺の肩を侑司ががぶりと噛んだ。 肩から離れた唇から荒い呼吸が漏れる。 「耐えました…」 本当か?と聞きたくなるほど、侑司の性器がビクビク跳ねて俺の中を暴れる。 指で散々解され高められた身体にこれは……酷だ。 「侑司…動いて」 「待って、今動くと本当にイキます」 「イッても続けてできるだろ…早く」 「遥さん、待って」 離れようとする侑司の首を捕まえて口を塞いだ。 差し込み、伸ばせるだけ伸ばした舌で上顎をなぞり、舌を絡める。 それだけで跳ねる性器。それは俺もだ。 ……欲しくて欲しくておかしくなる。 俺のものだ。俺だけの侑司。 埋められてるだけじゃ満足出来ない身体にしたのはお前だろ。 「足んない…」 「え?」 「お前が…足んない、…から、早くっ」 抱き着くように回されていた腕が離れ、侑司の大きな手が腰を掴む。 ずるっと引き抜かれそうになった性器が肌のぶつかる音とともに最奥までまた埋め込まれた。 「あっ、あ、」 「もう出すまで止まれないです」 「そこ、やだっ、って」 「ドライでイクから?」 侑司の意地悪な笑い声が耳を掠める。 「止まれないって言ったでしょ?」 「あっ、ゆ、じっ」 下から突き上げられるように腰が打ち付けられる。 壁に着いた手がズルズルと下がる。 ついには壁に顔を押し付けながら侑司の熱を受け止めた。 「イ、ク…ゆーじ、ゆーじぃ…」 いくら唇をきつく噛んでも漏れる声も息も堪えきれない。 腰を掴む侑司の手に手を重ねる。 がむしゃらな侑司の顔が見たい。 やっぱり風呂場でヤルのは好きじゃない。 「遥さんっ」 刹那げに呼ばれる、それだけで繋がった部分が応えた。 俺も大概お前にがむしゃらだな。 「あっ、んぁっ、」 「遥さん、すげー可愛い…」 もう何でもいいよ。 好きにしろよ。 どうせお前に溺れるだけだ。 ぐちゃぐちゃでもドロドロでも、甘えたくて堪らなくなるのも、この先ずっと侑司にだけ。 呆れるほど繰り返される好きも、愛しそうに呼ばれる名前も、息苦しいほどのちゅーも。 「ゆーじ、全部ちょーだい」 「遥さん、でも」 「ど、せ、お前が洗うんだろ、いーから早く…」 侑司の腕が身体にきつく巻き付く。 抱き締められたまま昇りつめ、いつまでも震える侑司の性器と、吐き出される精液にまた達した。

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