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※いつものMerry Xmas。
足首を持ち上げ指をペロリと舐める。
びくりと大きく揺れた脚が引かれるのを掴んだ手で止め、咥えた親指に歯を立てた。
「ゆーじ、やだ…」
「嫌ならもう寝ましょうか」
このまま寝るなんて無理に決まってる。
遥さんはもちろん、俺の股間も吐き出さずには収められないところまできてるのはわかりきった上で敢えて口にする。
遥さんの噛み締めた唇が震えた。
ぐずっと鼻が啜られる。
「もーやだ…ばがー」
目隠ししていたタオルを取ってしまった遥さんの顔が涙で濡れる。
「もーいい、お前でしかイケねー、って、言ってん、のにっ、意地悪、ばっか」
酒のせいが大いにあるのだろう、しゃくりあげながら泣いてる遥さんを見るのは初めてだった。
焦らしに焦らした挙句、厭らしくも可愛くおねだりして貰おうと企んでいた俺の目論見は脆くも崩れ去った。
あん、と甘い声をあげ抜いた指を、目隠ししていたタオルで乱暴に拭い、未だ止まらない涙を頬に伝わせつつ遥さんが俺を睨む。
「欲しいのは、どーせ、いっつも、俺、なんだろ」
「遥さん…」
「俺の、俺の、って、言うくせにっ、」
「………そうですよ、俺の遥さんでしょ」
頬に手を伸ばすとびくっと肩を上げ、遥さんが後ろに逃げる。
……逃さない。
俺のものだ。
「だったら!素直に、俺の言うこと聞いてっ、我慢すんなよ!」
「え?」
新たな涙が遥さんの目からとろりと溢れた。
「俺、を、欲しがれよーばがー」
ぐずんと鼻が鳴り、鼻水が垂れる。
「もー寝る、チンコ、勃ったまんまでも、いー…」
まだしゃくりあげながらぐずぐずになった顔をタオルで拭くと、タオルの向こうで深いため息が聞こえた。
「好き好き言ってる、からって、お前ばっかりだと、思うなよ」
「俺ばっかりって?」
タオルに隠されて遥さんの顔はわからない。
ぐずぐずとなる鼻と、しゃくりあげる呼吸。
もう堪らなく可愛い。
この人の可愛さには限度がない。
それをまだ思い知らされるなんて。
「お、まえは言う、だろ、俺は、思って、んの」
「え」
「好き好きー、って。嫌って言っても、すぐやめんなよ、って」
「遥さん…」
「さっきのがヤリたいことなら最後までヤレよ」
タオルを握っていた手が伸びてきて、俺のスエットを掴む。
「ばかー」
チラリと覗かせた目はさっきより乾いていた。
誘っているようで、いつも誘われるままに落ちる。
してみたいことも言わせてみたいことも山ほどあるけど、全て彼方へ吹き飛んだ。
「遥さん、抱かせて…」
首に腕が巻き付く。
ぎゅうと強く抱き着かれ、遥さんの鼻がまたぐずんと鳴った。
「早くそう言えよ、ばか」
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