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※いつものMerry Xmas。

「遥さん、跨いで」 「ん…」 「違う、逆」 「え……?」 ソファの上、いつもの抱っこのように向かい合わせで膝に乗ろうとした遥さんの腰を止める。 「後ろ向いて。俺に見えるようにゆっくり挿れてください」 「っ」 俺の太腿の脇に遥さんの膝がつき、腰が落ちてくる。 俺の膝に手を付き、振り返る遥さんは恥ずかしそうな、でもこの先の期待もしている顔。 右手が後ろに回り、俺の性器を持つ。 「あ、んっ」 「ゆっくり…先っぽ入りますね」 「ゆ、じ、やだ、」 「息止めないで吐いて。あー挿いってく…気持ちいーです」 入り込んだ部分がきゅうと締め付けられる。 「ひくひくしながらも吸い付いて締め付けてんの、わかります?よね?」 「……ばかー、ばがー」 「早く入れないと先に出ますよ、ここで」  煽られまくって限界はとっくに迎えてる。 薄い腰を掴んで根元まで押し込みたいのをぐっと堪え、欲に濡れた遥さんの目を見つめた。 「ローション足らない?一回抜いて足しますか?」 遥さんの頭がぶんぶんと振られる。  また少しだけ遥さんの腰が下がる。 「いつもより、デカイんだよっ」  「そりゃ興奮しまくってますから」 身体を起こし後ろから遥さんを抱き締める。 また後ろがきゅうと締め付けた。 「寒いですか?」 「んーん…」 「上、脱いで」 「ん…」 露わになった背中を撫でてから抱き直す。 顔を後ろに向けさせキスをする。 舌を絡めるキスをしながらもゆっくりと受け入れられていく性器。 溢れそうな混ざり合った唾液と、遥さんが吐いた息をも飲み込んで口を離した。 濡れ揺れる伏せた目の遥さんが俺の顎を撫でる。 「ゆーじ、全部挿いった…」 「ガンガンに動いていいですか」  裂けそうなほど薄く伸びた孔を撫でる。 そこだけじゃなく、中まで絡みついた。 「ゆっくりがいい?激しいほうがいい?」 「ゆーじ…」 瞬きした目の端から溜まっていた涙がつうと頬を流れた。 「好きに、していい。お前のだから…」 後ろから腕を回して抱き締めた。 本当に俺のやりたいようにしたら俺はとっくに捨てられている。 まだ探っているんです。 そう言ったらどんな顔をするだろうか。 背中と胸を合わせたまま遥さんの膝裏に手を入れた。 持ち上げながらゆっくりと抽出を始めた。 「あ、あっ、ゆーじ、これダメっ」 「いいとこに当たる?」 「んっ、イク、」 「イッても俺は止めないですよ」 抱えた膝をさらに上げ、下から腰を突き上げた。 「あっ、イク、イクっ、ゆーじぃ」 痙攣するように震える身体。 肩に噛み付いて腰をピタリと止めた。 「や、ゆーじ、ゆーじぃ」  ねだる涙声を連れて振り返った遥さんにキスをする。 「………遥」 「………」 「聞こえた?」 見開かれた目からまたつうっと涙が流れる。 「遥」 びくっと跳ねる身体を押さえ込むように抱き締め耳元でもう一度呼んだ。 切なそうな声に出来ない音が遥さんの喉で止まる。 細かい痙攣を繰り返す身体を抱いたまま首筋や耳にキスを落とし続けた。 精液を出さずに達した遥さんはその軽いキスにすらいつまでも昇り続ける。 抱く側の俺にはそれがどれほどの負担になるのかわからない。 やりたいことをやりたいままに、ただしたいんじゃない。 死ぬまでにしてみたいことも言わせてみたいこともまだまだある。 それでも。 あなたが側にいてくれる。 それだけでも幸せなんだといつも伝えたいんです。 世間に認められなくても、例え味方が誰もいなくても、俺があなたを護る。 あなただけはもう二度とあの暗く辛い世界に落ちないように。 そうしようと思っているんじゃない。 俺の全てがあなたに向かう。あなただけに。 出会えたことすら運命で導かれたものだとしても、子孫を残すという自然の摂理に背いても、骨になるまであなたを離さない。 その誓いを形にしてあなたに見せられないことが歯がゆいです。 もっと望んで、遥さん。 俺が欲しがるよりも、もっと俺を、呆気にとられるほどわがままを言って困らせて。 まだ見た事のないあなたも俺は全て愛したいんです。

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