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※実践。
シャワーの音が聞こえ始めた途端ソファから立ちあがった。
寝室に行き、シーツを替える。
サイドボードの引き出しを開けローションとゴムの確認をし、遥さんの着替えを用意。
童貞かよ!と突っ込みたくなるほどスマートじゃない自分に少し笑えた。
「ゆーじぃー、みーずー」
「あ、はい」
着替えとペットボトルの水を持って脱衣場に向かうと、まだ髪から雫を垂らしながら遥さんが俺を見てニコッと笑った。
腰にタオルを巻き、俺の手からペットボトルを取ると豪快に煽る。
「全然拭けてないじゃないですか」
別のタオルを取って髪を拭く俺にされるがままの遥さん。
「お前に拭いて貰うのがぁ好きだから」
……可愛い。
酔うと一段と甘えん坊になる遥さんは半端なく可愛い。
そして、何よりエロい。
「着替えてちょっと待ってて下さい。俺もシャワーしてきます」
「ダメ」
「え」
「俺はー弄って挿れてもらう方だからぁ、シャワーしたけどー、お前はダメぇー」
俺のYシャツの裾をぎゅっと握り締め、遥さんの拗ねた口調で続けられる。
「吸ってー、噛ってー、舐めたい」
「じゃ、じゃあ尚更シャワーさせて下さいよ」
「だからダメって言ってんのー」
腰に遥さんの腕が巻き付く。
濡れた髪が顎の下に擦りつけられる。
「シャワーしちゃったら、お前の匂いが消えちゃうじゃんかぁ」
「遥さん……煽ってんのわかってます?」
「わざとだけどぉ?」
頭に被せたタオルから覗かせた目が、期待に濡れた目が俺を見上げる。
「言っただろ?ドロドロのぐっちゃぐちゃにセックスしたいって」
顎の先にチュッとキスをされた。
「なぁ………して?」
静かに落とされたその声は甘く、とても可愛く誘った。
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