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※実践。

「どこでそんなの覚えてくるんですか…」 ティッシュを取り、遥さんの身体を拭く俺を遥さんがまだ笑う。 「あ、いやいやすんの忘れてた」 「は?」 「せっかくの手錠プレイだろ、いやじゃなくてもいやいやしとこーかと」 「しなくていいです、そのままの遥さんでいいです」 身体に散った精液をあらかた拭き終えると遥さんが起き上がる。 重たそうな手錠がまたじゃらんと音を立てた。 「外しましょうか」 「もういーの?」 「え」 「バックからしなくていーの?」 「脚震えてるのに無理でしょ」 乳首攻めが効いたのか、遥さんの脚はカクカクと細かく震えている。 そっと撫でる俺の頬を遥さんの手が包んだ。 「また今度しよーな」 「誘惑しないでください…」 「今度はお掃除フェラもな」 「勘弁してくださいよ…」 可愛いと笑いながら唇が近づく。 重ねるだけのキスをしばらく繰り返して遥さんの唇が名残惜しそうに離れていった。 「そういえば鍵は…」 「箱の中に入ってんじゃない?」 床に落とされた小さな箱を漁る。 どこにも鍵らしき物は見当たらない。 「ないですけど……」 「え、マジ?」 「ピン、とかで外れますかね………」 「侑司、どうしよ……」 「え、どうしました?」 「俺、おしっこ………」 赤かった顔がみるみるうちに白くなり、青くなった。 口が緩むのが自分でもわかる。 「トイレ行きましょうか」 「え、やだ!だ、大丈夫、一人で行けるって!」 「あ、どうせならシャワーしましょう。おしっこしてそのまま身体も綺麗に出来るし」 遥さんが思い切り首を横に振る。 「やだやだ!変態!!お前はやっぱ変態だ!」 よいしょと遥さんを横抱きに抱き上げる。 「遥さんも変態でいいって言いましたよね?」 「言ってない!降ろせ!トイレもシャワーも一人で出来るって!!」 「今更照れなくても。前、遥さんお漏らし…」 「ぅわー!!違うって!!」 その後、風呂場に遥さんのいやいやが響き続けたのは言うまでもない。 ちゃんと「いやいや」出来ましたね♡ ※手錠の鍵は無事見つかり、外し終えた後手錠と鍵は遥さんが俺のわからないところに隠してしまった。 そのうち見つけてリベンジすると誓う俺は今日も掃除に余念がない。

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