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第7話
もう、と葵は憤慨した。
「真面目に聞いてよ!」
「聞いてる」
要するに、と深見はポケットから手を出した。
「お前を売ろうとしてるイジメグループを、やっつければいいんだな?」
「そう! そうなんだ!」
ダメでもともと、の気持ちも葵にはあった。
ただ、何も手を打たずに死ぬのは嫌だ。
最後のあがきが、深見への依頼だった。
藁にも縋る気持ちだった。
「解った。引き受ける」
「ありがとう!」
その代わり、と深見は葵の肩に腕を回した。
「ヤらせろ」
「え?」
瞬く間に葵は、制服を脱がされてしまった。
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