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第29話
二人、唇を重ねた。
角度を変えたのは、葵の方から。
そうして互いの舌を絡めあい、唾液を交し合った。
「ん……ッふ……」
ぴちゃくちゅと水音が鳴る。
それだけで、昂ってきてしまう。
ベッドに横になり、服を着たまま前を擦り合った。
「綜大、もうこんなに硬くなってる」
「お前だって」
くすくす笑いながら、腰をやった。
やがて綜大の息が荒くなり、もどかしげに葵の制服を剥いだ。
「綜大も脱いで」
「恥ずかしいだろ」
「僕は裸にひん剥いておいて?」
これ以上葵の機嫌を損ねないよう、綜大は部屋着を急いで脱いだ。
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