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第10話

「これはただの水だ。もう大丈夫そうだな、私は失礼するよ」 「いや、待て」  服の裾を掴まれ、アロイヴはつんのめった。  そんな友人に、ルカスは我儘を言ってきた。 「苦しいから、服を緩めてくれないかな」 「それくらい、自分で……」 「言ったよな、アロイヴ『いつかルカスのために、この命を懸けて戦う。それが私に出来る、唯一の償いなのだ!』とか何とか」 「ああもう、解かった解かった!」

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