14 / 46

第14話

 もがいても、いやもがくほどに服が体から剝されてゆく。  まさか、ルカス。  お前、本気で……!?  すっかり裸に剥かれてしまったアロイヴは、小さく四肢を折り曲げて動けなくなってしまった。  そして、そんなアロイヴを背後からルカスはそっと抱きしめた。 「アロイヴ。お前は俺の妹・リディを事故で死なせたと悔やんでいるようだが」  ああ、そうだ。その償いのために、お前の元に来たのだ。との返事は言葉にならず、アロイヴは心の内でそう答えた。

ともだちにシェアしよう!