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第29話

「アロイヴってさ、酒に強くね?」  今、この場面にはそぐわない質問だったが、ルカスは素直に考え素直に答えた。 「確かに。今晩も酒宴が開かれ、こいつも結構飲んだはずだが酔った風ではなかったな」  だろぅ? と応じながら、エルはアロイヴにずぶずぶと深く杭を埋め込んでゆく。  口で施す行為が時々乱れ、切ない喘ぎと甘い声が漏れ始めた。 「こいつ、アルコールじゃなくって、精液で酔っぱらっちゃうみたいなんだよね」  だから、最初は恥ずかしがったり嫌がったりするけど、一度中出ししちゃうと後は従順な子猫ちゃんになるんだよな、とエルは愛おしげにアロイヴの背を撫でさすった。  そして何回か撫でた後に両手を懸け、ずんと腰を挿れた。

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