32 / 46

第32話

「お前、昔アロイヴと一緒に修行してた、って言ってたよな。そン時、なンかあったのか?」  俺がアロイヴに手をつける前に、お前か、それとも別の誰かがこんな淫乱に調教しちゃったのか、と問うてくる。 「俺だって、その時は精通もまだの子どもだ。そんなわけ……ッあ!?」  ふと、思い立ってルカスは急に話すことをやめた。  いや、まさか。  だが、しかし。  ルカスの奇妙な様子にエルは何か言いかけたが、言葉ではなく唸りを上げた。 「うあ! ダメッ、駄目だめ、アロイヴ! 喰いちぎられるッ!」

ともだちにシェアしよう!