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静月が腰を振ったので、思わず声が出た。
「んぁ……ぁあ……っ……」
「葵……、狂うほどおまえが欲しい……」
「んん……ああ……、俺も……おまえが……しぬほど……ほしい……あぁぁぁ……っ……んんんっ……」
クチュ……パンッ……グチュ……、パン……パン……パンッ……、やらしい音が室内に響いている。
そして獣のように繋がってファックを繰り返す、俺と静月から漏れる荒い息遣いが、密室の空気を濃くしていた。
「あああぁぁぁ……ダメ……、あぁ……っ、だめ……意識……ぶっとび……そう……」
「本望だよ……、意識飛ばす程イッてくれたら俺も嬉しい」
「あぁぁぁ……まじだめ……感じすぎて……あたまへんに……なるっ……あぁぁぁぁ……っ」
この体力限界知らずの静月に、抱きしめながら俺は下から嫌という程突き込まれていて、全身が発熱し欲に飲み込まれようとしていた。
ああ……溶ける……、身体が溶けてしまう……、その表現がしっくりくる……。
「あつい……からだが……凌駕……、ああぁぁ……んっ……はぁ……とけ……る……」
「溶けちゃえ……俺の腕の中で狂う程にイキまくれ……、俺もこんなに興奮するの始めてだ……」
そう言って、静月は腰を掴む手に力を込め、前立腺をこれでもかという程突いてくる、繰り返されるファックは恐ろし程の快楽を引き起こし、俺は涙と涎を垂らしながら淫らな行為に没頭し、まるで対のようにしっくりくる静月の身体に溺れていた。
硬質なペニスが抜き差しを繰り返し、俺の内壁をこする度に身体が麻痺してゆく……、そして静月に……完全に落ちてゆく自分を自覚させられた……。
ああ……、静月が他の奴を抱いたとしても、俺はきっと静月を待ち焦がれるだろう。
身体だけの関係だと悟りながら、心がキリキリ痛んでも、俺はきっと静月を待つ……、それほど惚れてしまったことに自分でも驚いている。
俺は快楽まみれで途切れ途切れの意識の中、そんなことをぼんやり考えていた。
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