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あれから腰が抜けるほどエッチして、俺はとうとう意識を飛ばしたらしい……。 気付くと頭上の高い窓の外には、茜色の空に星が瞬いていた。 うわっ……夕方かよ……何時だろう、サイドテーブルの光が、薄暗い部屋をぼんやりと照らしていて、そして、背中に感じるほのかな体温に顔を後ろに向けると、珍しく静月が俺を抱きしめて眠っていた。 こそっと寝返りを打って近くで顔を見ることにしたが、改めて整った顔に惚れ惚れした。 俺には意地悪でゲスくて、エロ全開の顔を見せるのに、どうしてこんな満ち足りたような綺麗な顔をしているのか……。 「まだやりたいの?」 起きてるし……。 夜が来るまでエッチしまくったのに、パチリと開いた眼が何故か清々しい。 「……珍しく隣に居るなと思って……」 「まだ時間あるからね」 「まだ……?」 問いかけを無視して、静月は俺の両腕を枕に張り付けると、上に圧し掛かってきてキスをしてきた。 くちゅり……、唇を優しく食まれ、つい開いてしまった隙に舌を差し込まれる。 ちゅ……くちゅ……ちゅる……、あぁ……こんなにも気怠いのに、キスはもっと俺を溶かす……。 「葵……、俺はまだ抱き足りないよ……」 「獣か!てめぇは……」 無理! 身体全体が怠くて、起き上がることさえできそうにない。 「もうワンラウンドする?」 スポーツじゃねぇわ! いや……まあでも、確かにそんだけ激しかったけどな……、今更だけど何時も乱れ過ぎたエッチ後は、思い出してもかなり恥ずかしい。 「やらねーよ!」 そう言うも、静月の指が俺の下の蕾を強引に割って入って来る。 うっ……。 「やめろっつたら!」 身をよじって逃げようとしたら、キスが首筋に落ちて俺は身震いした、俺の一番敏感な所を責められ、しつこく舐めてくるものだから、身体がピクンピクン震えて反応してしまう。 「や……め……っ、ああああぁぁぁ……はっ……ん……」 そして指が前立腺にたどり着いてそこをプッシュされ、たまらなくなって腰が浮きあがり指で枕を鷲掴みした。 うぐっ……、やばい……感じる……っ! 「し……静月……っ!」 「今日から、凌駕って呼ぶんだ。ベッドでも学校でもね」 「い……や……、ぜったい……呼ばない!」 「そんなこと言っていいのかな?」 静月の指は俺のいいところを擦りながら中を掻き混ぜ続けている、俺は一気に目を覚まされ快楽の渦に飲み込まれてゆく……、ああ……こいつに逆らうことなどできそうにない……、溜まってゆく欲は静月自身を欲しがるかのように腰を前後左右に動かせてしまう。 ああ……ビッチな俺、死ねっ! 案の定、静月が嬉しそうに俺を見下ろしている。 「葵のここ……、俺の精液でドロドロだよ……やらしいな垂れてきてる」 「やっ……めろっ……ってんだ!」 「そんなこと言っても、指しゃぶりつくように吸い付いて放さないんだけど?」 ああ……もう、こいつ殴ってやりたい。 しつこく何度も前立腺を擦り続けるものだから、あっと言う間に俺をその気にさせてしまい、身震いするほどの欲情を抑えきれなくなってきて、頭を左右に振りながら必死でこらえなければならなくなってきた。

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